消しゴムはんこの作り方(詳説版)
2013/09/26
さて。今回は消しゴムはんこの彫り方まで踏み込んで説明していきたいと思います。
お金も他の趣味ほどにはかからない手軽な趣味なので是非やってみてくださいね!(必死の宣伝)
昨日の記事も併せてお読みください↓
用意する物はこちら。
前回と同じこのセットに加えてテープ糊と赤鉛筆があると便利です。
まず、最初に準備するものは以下。
下絵と消しゴムですね。消しゴムは包丁を使って作りたい大きさにカットし、表面の粉を落とすために水洗いします。その後ティッシュなどで拭いておいてください。
下絵は消しゴムと同じか少し大きいくらいのサイズで印刷しておきます。
適度なサイズにカットしたトレーシングペーパーを、上の辺だけテープ糊で貼り付けます。
あとはシャーペンを使って2度書きにならないようにトレースしていきます。ここを雑にすると後が辛いので丁寧にやりましょう。
線だけ写し取るとこうなりますが、これだとはんこにしたときに迫力に欠けるので、
- 影になるところ(髪の毛など)
- 濃い色の服
などは塗りつぶすのがいいでしょう。塗りつぶす場所を決めたらこうなります。
結構大胆に黒くしちゃって大丈夫ですよ。これでトレースは終わりです。
トレーシングペーパーを剥がし、消しゴムに裏返しに乗せます。
ここから色鉛筆をつかって消しゴムに転写していきます。絶対にずれないように!
こうなります。これで赤鉛筆の出番はおしまいです。爪などでこすりつけることもできますが、色鉛筆でやったほうがどこまで転写したかわかりやすいのでおすすめです。
さて、これを彫っていくわけですが、まずは枠線を書いて、全体に色のインクをつけましょう。
枠はつけなくても大丈夫ですが、枠をつけた方が絵として締まるし、押しやすいのでつけること推奨です。
色のインクをつけるのは彫ったところと彫ってないところを一目でわかるようにするためです。最近では最初から表面だけ色つきの消しゴムはんこ用消しゴムも売ってるのでそれでもいいでしょう。
これから彫り進めていくわけですが、
- 線で囲まれている狭いところ
- ミスできないところ(鼻とか口とか)
を先に彫ります。なにしろ消しゴムはんこはミスったら終わりなので、たくさん彫ってから鼻を切り落としてしまったらそれまでの努力は水の泡です。
逆に目、鼻、口、眉あたりが綺麗に彫れていれば他はわりあい失敗してても綺麗に見えます。
それでは具体的な彫り方に移りましょう。
直線の彫り方
まず、鉛筆の線の縁に切れ込みをいれていきます。ここで「失敗したら嫌だし線の少し外側にしよう」と考えると一気に線が太くなってダサくなるので注意です。
右利きなら上の写真の向きにデザインナイフを入れていきます。左利きなら逆にしてください。
このとき必ず刃先が外側を向いていることを確認してください。線を切り落としてしまいますからね。
入れおわったら消しゴムを180度回転させて今度は外側からナイフを入れます。
このときあまり刃先が深く入らないようにしてください。線を切り落としてしまいます。
切ったところはぺろりと消しゴムが剥けるはずなので取り除いてください。
直線の切り方は以上です。
囲まれたところやとがったところの彫り方
髪の毛などに良く使う方法ですが、角に来たら消しゴムを回転させてナイフを入れ直し、何度かに分けて彫ります。
このとき、上の写真のように、右利きなら時計回りにナイフを入れていくと良いと思います。
狭いところだと上のように3回ナイフを入れただけで三角形の消しゴムがぺろりと取れると思いますが、広いところだと取れないので、直線のときと同じように線から離れたところからナイフを入れて取り除いてください。
鼻や閉じた口の彫り方
ここは気合いを入れて彫らなければいけないところです。ミスったら終わりなので何回やっても緊張します。
まず、一息に鼻の輪郭をぐるりと1周切ります。ナイフを消しゴムから抜いてはいけません。消しゴムを回しながら1周してください。
その後に離れたところから鼻の方向にナイフを入れてまた1周させます。
すると、こうなります。
ぺろり。
これで完成です。鼻は気合いを入れて一気にやってしまいましょう。同じように閉じた口も彫れます。
さて。これらを使って少し彫ったのがこちら。
顔の面と顔の外以外は彫り終わっています。眉が細いのでそれを再現するためにかなり気を遣いました。
外も彫ったのがこちら。外枠を残していることに注目してください。
ここからはシャチハタを使ってチェックしていきます。カラーのインクパッド(小さいやつ)だと彫り終わったところにまでインクがついてしまう危険性があります。
顔の面と顔の外、それから髪の毛の一部にゴミが残っているので、小さいゴミはナイフで、大きいゴミは彫刻刀で取ります。
すべて取り除き終わったら完成です。
完成した写真を撮るときは大きさを比較する物を横に並べるとドヤ顔しやすくてわかりやすくて良いと思います。
それでは繰り返しになりますが、消しゴムはんこは
- お金が(そんなに)かからない
- 時間も(そんなに)使わない
- ネタに走れる
- 実用性のあるものも作れる(名前のはんことか)
- ネタに走れる ←大事
というすばらしい趣味です。みなさんも是非やってみてください!
(まわりにあんまりやってる人がいなくて寂しいです)
それでは!