ちょっと待て! 右利きが思っているほど左利きは不便じゃない!
2014/08/29
はじめに
右利きがいいのか左利きがいいのか論争はしばしば起こるものです。
Twitterで流れてきたリンクにこんなものがありました。
今の時代でも「小さい子どもの左利き」は直した方がいい理由 - It Mama
まぁそう主張するのも無理ないかな……と思わないでもないですが、右利きの人が想定する「左利きの不便ポイント」は微妙にずれてることが多いので記事にしてみます。
実はそんなに不便じゃないもの
はさみ
「はさみは刃の付き方が右利き用と左利き用で違うので、右利き用のはさみは左利きには不便」
という主張は一見正しいですが、左利きの僕からしてみれば左利き用はさみの方が不便です。
僕はこの間1本買ってみて絶望しました。
生まれてから大学生になるまで何千回とはさみを使いましたが、ほぼすべてが右利きだったんです。慣れるにきまってます。
自動改札
「切符を通したりSUICAでタッチしたりするのは右側についているから左利きには不便」みたいな話も良く聞きますが、
そんなのは右手でタッチすればよろしい。
パスケースを右ポケットに入れて右手で取り出して右手でタッチすれば何も不便ではありません。
もしタッチするところが左についていたら右利きの人は右手をぐぐっと伸ばしてタッチするんですか? しないでしょう? 普通に左手でタッチしますよね。それと同じです。
ノート
「左利きだとノートを書いた時に手が汚れる」
これは別に間違ってないですが右利きは縦書きの時に手が汚れるでしょう?
まとめ
生まれてからずっと右利き用で訓練して慣れることができるようなものは大抵不便とは一切感じません。
ガチで困るもの
右利き用で訓練できなかったり、物理的に扱えなかったりするものは本当に困ります。
毛筆
小学生時代に散々苦しめられました。
右利きの場合、点を打つと穂先が左上を向きますが、左利きの場合は右上を向きます。もうこの段階で無理です。点すらまともに打てない。
万年筆
左利きは文字を書くときに押しながら筆記することになるので、鉛筆やボールペンはともかく、万年筆は上手く使えません。
テーブル
右利きの人と並んで食事をするとき、腕がぶつかるので辺の左端に座らなければいけません。
そのため「あ、いや、左利きなんで奥に座ってもらえますか」などの配慮が必要。
丸テーブルだとそもそも辺が存在しないのでどう頑張ってもぶつかる。狭い丸テーブルだと死が見える。
さきっちょがとがったスープ用のおたま
うっかり左手で持ったりすると救えない。すくえないだけに。
モンゴル語の筆記
横書きに加えて縦書きまでもが左から右に筆記するのでそれはもうぐちゃぐちゃ。
日本刀
左に差すので左手では抜けない。襲われたときにとっさの反撃ができず、生死に関わる。
左利きのほうが有利なもの
スポーツ全般
レフティの方が人数が少ないので多くの選手は対左経験を積むことが難しく、ほとんどのスポーツにおいて左利きの方が有利です。
野球に至っては左打席の方が物理的に一塁に近いので左利きの方が有利です。
競技かるたも例外ではないですがなぜか僕は右で取っています。なぜだ。
アラビア語の筆記
右から左に横書きするので手が汚れない。
まとめ
ここまで読んでいただければ、「左利き→即矯正」は早急だということが分かるでしょう。
簡単に言ってしまえば、矯正が必要なのはモンゴル語圏のサムライです。
お子さんを矯正するかはじっくり検討すべきだと思います。それでは。