Mac標準グラフソフト「Grapher」の使い方メモ
2014/08/29
Grapherとは
Grapherとはmacに標準でついてきているグラフ描画ソフトです。
数式を打ち込めばさらっとグラフを書いてくれるスグレモノなのですが、ヘルプは英語な上にいまいち有益な情報は少ないし、解説を書いているサイトも少ないので、(自分向けもあって)まとめておくことにします。
数式入力
グラフを表示するためには、基本的には数式を入力するだけでOKです。
デフォルトの場合、縦軸はy、横軸はxという変数になっています。
たとえばふつーの放物線はこんな感じ。
方程式パレット
複雑な数式を入力するときには方程式パレットが便利。
標準 | 冪乗・分数・根号など |
演算子 | シグマ・積分・微分など |
ギリシャ文字 | π、θなど |
記号 | ×÷、包含関係など |
が使えます。開いたときに「入力時にショートカットを使用する」にチェックが入っているのを確認すると吉。
ショートカット
でもいちいちパレット開くのもめんどくさいという場合は、ショートカットが使えます。
TeXのものと似ているので使いやすいでしょう。
各種演算
分数 | /(スラッシュ) |
上付き文字 | ^(ハット) |
下付き文字 | _(アンダースコア) |
三角関数 | sin, cos, tanなどそのまま入力 |
対数 | log, lnなどそのまま入力 |
ギリシャ文字
ギリシャ文字は読み方を英語で書けばその通りに変換されます。
α | alpha | ξ | xi | |
β | beta | ο | omicron | |
γ | gamma | π | pi | |
δ | delta | ρ | rho | |
ε | epsilon | σ | sigma | |
ζ | zeta | τ | tau | |
θ | theta | υ | upsilon | |
ι | iota | φ | phi | |
κ | kappa | χ | chi | |
λ | lambda | ψ | psi | |
μ | mu | ω | omega | |
ν | nu |
定数を使う
新しい方程式を追加し、「N=500」のように書けばその定数は他の方程式でも使うことができます。
見た目を整える
インスペクタが超便利
大抵のことは「インスペクタ」を開けば解決します。
方程式、グラフの軸などを選択してインスペクタを開けば線の色などが変更できます。
こまかな見た目調節
こまかな見た目調節は「拡大」「縮小」「原点を中心にする」「軸を均等化」を使うほかないようです。
軸をダブルクリックして表示範囲を変更するのも適宜使いましょう。
陥りがちなトラップ
軸はxとy以外(たぶん)使えない
横軸をθに取ったグラフが書きたいと思っても(たぶん)書けません。
ラジアンなのか、度数法なのか
メニューバー > Grapher > 環境設定 > 詳細 > 三角関数のモード
でラジアンか度なのかを選べます。
まとめ
Mac標準のグラフソフト「Grapher」はシンプルで使いやすいグラフソフトでした。
でも軸ラベルが変更できないなどの小回りのきかない点もあり……単純な使い方でこそ大きな威力を発揮するソフトですね。
レポート課題のグラフをGrapherで書こうとして横軸をθに取れず四苦八苦しました。