えじの自由帳

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日記

3Dプリンタの作る未来

2013/09/20

今日のクローズアップ現代で3Dプリンタの特集やってましたね。見ましたか?

番組構成もよく練られていたし、アメリカと日本の比較などもしっかりやっていてかなり興味深かったです。

3Dプリンタでの作業の流れをざっくり説明しておくと、

  1. パソコンで作りたい物の形を決めたデータを作る
  2. 普通のプリンタを使って印刷するのと同様、3Dプリンタにそのデータを送る
  3. 3Dプリンタが造形してくれる というだけの話なんですね。

3の造形の手順は簡単に言うと以下の通りです。

  1. プラスチック粉や金属粉を並べて固めて薄い層をつくる
  2. その層を何十も重ねて立体をつくる

ミルフィーユあたりを想像してもらえればわかりやすいかと。面白いですよね。

さて。じゃあこの3Dプリンタ。何がすごいのかと言いますと、

PC上でデータさえ作れてしまえば誰でも製品化できる

素材が選べるので応用の幅が広い ということですよね。

 

今回は1つめの「誰でも製品化」に絞って考えてみたいと思います。

今まで「ものづくり」はある意味で企業や職人の特権だったわけです。莫大な資本か熟練した技能がないと作れなかったわけです。

しかし、3Dプリンタが普及するとどうなるでしょう。頭の中で考えたものをすぐさま実体化させることが出来ます(途中何段階か端折りましたが)。

あーこのシャーペン使いづらい→作ればいいじゃない。ちょっとこのペン立てダサくない?→作ればいいじゃない。というように。

つまり。 重要なのが「作る技術」から「考える技術」へと移行するわけですよね。

野心に燃えた学生とかが大喜びしますよね。自分たちが考えた「独自のアイデア」が目の前にできるわけですから。

 

しかし同時に多くの人が職を失う可能性や、多くの企業が倒産する可能性も秘めています。

従来の大量生産品では満足しない市場ができあがるかもしれません。

そうなったとき企業は戦略転換が必要になるでしょう。

少なくとも、大量に作って大量に売れば大丈夫、という時代ではなくなるはずです。

デザイナーが優遇されることは容易に想像がつきます。

PCの技術保有者も当面の間は優遇されるでしょう。でも、30年、50年の単位で続くことは無いはずです。

PC上でデータを作成する、なんてのはあくまで手段にすぎず、いくらでも置き換えが可能だからです。

それこそ頭で考えたものがそのまま出てくる、みたいな機械が発明されるかもしれません。

 

選択肢は無限に広がるように見えますが、人間が進化しないかぎりその拡散には限界があるでしょう。

「どんなポ○モンでも作ってやろう。 タイプは? 頭の形は? 足の本数は? 技は何レベで何を…… 」って言われるより「ここに3つのモンスターボールがあるじゃろ? 」って言われた方が選びやすいですよね……。

人間の「選ぶ能力」に限界がある以上、「選択肢を選ぶ能力」と「選択肢を作る能力」が良い感じのバランスになったところで安定すると思います。

 

そんな色々な可能性を秘めた3Dプリンタ。

アメリカではオバマ大統領の下で各地の学校に3Dプリンタが備えられて教育の場で有効活用されているらしいですね。

フットワークの軽さは流石としか言いようがありません。

勝手なイメージですが日本では「試しにやってみる」「試しに導入してみる」ことが少ないと思いますね…… ホビー用の機種なら現状10万円前後らしいですが、今後もっと安くなるでしょう。

欲しいです。

結構長文書いたのでこれくらいで。誰かこの文章を読んでる人の中で3Dプリンタ買った人がいたらそれで3Dプリンタ複製して僕に下さい。それではさよーなら-。

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